住職のつぼやき[管理用]

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紙芝居:『二人の衣通姫(そとおりひめ)』(その3)

『古事記』(前編)
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 さて、こちらのお話も允恭(いんぎょう)天皇と皇后が登場します。
・・がしかし、衣通姫は皇后の妹ではなく、皇后の娘として登場するのです。
こちらの衣通姫も絶世の美女、いや美少女なのですが・・、
実の兄を愛してしまうのです。
いわゆる、禁断の恋でした。
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こちらの衣通姫には二人の兄さんがおりました。
長男は皇太子『軽王子(かるのみこ)』。
次男は『安穂王子(あなほのみこ)』と言いました。
妹の衣通姫は、長男の軽王子と恋に落ちるのです。
しかし、実の兄と妹との結婚は許されません。
やがて、この事が発覚して、父の天皇の怒りをかいました。
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そして軽王子は、皇太子の資格を剥奪され、四国の愛媛県へ流罪となりました。
その後、妹の衣通姫は泣いて暮らします。
その時の姫の歌が残っています。

『君がゆき、日(け)長くなりぬ造木(やまたず)の 迎えを行かむ 待つには待たじ。』
(意味)
「あなたが旅立たれて随分日が経ちました。私はあなたをお迎えに参りましょう。もう待てません。」という意味です。
 そして、今の天皇が亡くなった時、衣通姫は命を掛けて四国まで旅立つのです。つづく

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