住職のつぼやき[管理用]

記事一覧

※画像をクリックすると拡大されます。

紙芝居:『二人の衣通姫(そとおりひめ)』(その1)

ファイル 2401-1.jpg
古代日本の国で、絶世の美女と言われた「衣通姫(そとおりひめ)」。
実はこの女性、『日本書紀』と『古事記』という二つの書物では、違った描かれ方がされているのです。
それでは、この紙芝居では『日本書紀』と『古事記』に分けて、二つの衣通姫のお話しをいたしましょう。はじまり、はじまり〜
ファイル 2401-2.jpg
『日本書紀』(前編)
昔むかしの大昔。・・五世紀の前半の頃。
第19代允恭(いんぎょう)天皇が、日本を治めていた頃。
允恭天皇の奥様。つまり皇后様には、一人の美しい妹がおりました。
あまりにお美しいので、『衣(ころも)を通して光輝くようだ!』と、衣通姫と呼ばれておりました。
ファイル 2401-3.jpg
ある日、允恭天皇は皇后が留守の時、妹の衣通姫を館に招き入れました。
そして、そのあまりの美しさに目がくらみ、姫と結ばれてしまいました。
ファイル 2401-4.jpg
それからというもの、允恭天皇は皇后にわからぬように、茅渟(ちぬ)の里(今の泉佐野市上之郷あたり)に別邸の宮を建てて、
「ちょっと狩りに行って来る・・」と言っては、衣通姫に元に通ったのでした。つづく
ファイル 2401-5.jpg
(現在の泉佐野市上之郷・茅渟の宮跡)

上に戻る