住職のつぼやき[管理用]

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紙芝居:『知識の巨人 木村蒹葭堂』(その4最終回)

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・・が、しかし蒹葭堂の人生に最大の試練がやって来ます。
 蒹葭堂55才の時、酒屋の実務を任せていた手代(支配人)が、過失を犯して店を幕府によって、取り潰されてしまうのです。
そして、蒹葭堂も謹慎処分を言い渡されます。
 そして、蒹葭堂一家は三重県の伊勢に引っ越します。
・・が三年後、58才で再び大阪に帰って来て、今度は文具屋を開き繁盛させました。
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そして相変わらず途切れる事なく、来客は次から次へとやって来たそうです。
 のち蒹葭堂は67才で病いにかかり亡くなります。
 彼の集めたコレクター品は、その後幕府が預かることになり、のちこれらは日本の宝となっていきました。
 もの静かで欲が無く、コレクター品も「貸してくれ」と頼まれたら、喜んで貸したという、生涯一商人趣味の人で通した蒹葭堂。
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(大阪市天王寺区「大応寺」様)
日本の文化に大きな発展と功績を陰ながら残した蒹葭堂。
知識の巨人、木村蒹葭堂のお墓は現在、大阪市天王寺区の「大応寺」様に立っています。
そして彼の邸宅跡には、現在、巨大な図書館が建ち、知識の巨人の想いを彷彿させています。おしまい

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