住職のつぼやき[管理用]

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紙芝居:『知識の巨人 木村蒹葭堂』(その3)

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「知識の巨人」・「なにわの大コレクター」いや「日の本のコレクター」の噂を聞いて、各分野の著名人や学者、又教養ある大名まで、蒹葭堂の屋敷に訪ねてやって来ます。
「わからない事があれば、蒹葭堂の屋敷に行けば何でも解るぞ!彼は謙虚な欲の無い教養人だ。彼に聞け!又、珍しい物がたくさんあって面白いぞ!」と言って、日本中の評判となり、人が集まって来ました。
彼が書き残した日記には、述べ9万人の来客者の名前が記録されています。
 それは今でいう[文化サロン]でした。
その客人の名前を少し上げて見ましょう。
医者の杉田玄白。作家の上田秋成。絵師の池大雅、伊藤若冲。学者の頼山陽、本居宣長・・、当時、超一流の文化人ばかりです。
「日の本を代表する文化人たちが、一町人の家に毎日やって来る!こんな嬉しい事があろうか!」と彼は充実した毎日を送った事でしょう。
そんな蒹葭堂の気持ちを歌にしましょう。
『ああ、嬉しいなぁ。一曲歌いたくなってきたぞ!
「♪知識人になったら、趣味人生になったら、友達100人出来るかな♪100人で呑みたいな〜、煎茶に売り物日本酒も、ごっくん、ごっくん、ごっくんと〜♪」』
そう、この当時で蒹葭堂のようにジャンルを問わず友達の多かった人はいないでしょう。
 「さぁ、皆で叫ぼう!『友達できたー!』と。つづく
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(大阪市天王寺区「大応寺」様)
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(「木村蒹葭堂墓」※墓石が崩れやすいのか?プラスチックカバーがしてありました)

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