今年の正月休みに息子夫婦が遊びに来た。
その時にサラリーマンをしている息子が、僕に話してくれた話。以下、息子の話。
「サラリーマンの世界は転職っていうか、他社からのヘッドハンティングが多いんやで。僕の友達も会社に不満を持っていて、技術を持ってるそいつはヘッドハンティングされて辞めていった。・・が、転職先の大会社の中も、同僚の足の引っ張り合いばかりで仕事が捗らず、不満は溜まり結局同じやったそうや。
・・で、そんな噂を聞いた僕(息子)は、そいつを又説得して、元の会社に戻ってもうたんや。」
「それから、その友達は元の会社で上手くやってんのか?」と僕は聞くと、「技術を持ってるから給料も元のままや・・。本人は割り切って働いてる。上司も何もいわん。・・けど、出世は出来んやろなぁ。」と息子は言った。
その話を聞いた時、僕は「それって、南北朝時代の楠木正儀(まさのり)と一緒やん。」と思って、楠木正儀の紙芝居を作ろうと思ったのだ。
長くなったが、この転職の話は、楠木正儀そのものである。
細かくは省くが、南朝側の正儀は若きリーダーながら味方に不満を持っていた。その時、北朝からヘッドハンティングの話が来た。正儀はその話に乗り味方を裏切った。
が、北朝も同じで足の引っ張り合いだったので、又、見切りをつけて、南朝に戻る事にした。さて正儀の、運命やいかに!?
この昔話は、現代社会の話だ。今、楠木正儀の紙芝居を描いていて、本当にそう思う。
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