住職のつぼやき

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紙芝居:『ワカタケルとワカクサカ』(その4)

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そうそう、忘れてはならないのは・・、ワカタケル大王がたいへん女性好きであった事。
 ・・こんな事がありました。
 大王(オオキミ) が若き頃、散歩の途中で美しい少女にお会いになります。
 一目惚れした大王は少女に、「私はワカタケルといいます。貴方、私と結婚しませんか?奥さんの一人にしましょう。・・もうしばらくすれば必ず迎えに行きます。ですから絶対に結婚しないで待っていて下さいよ。」と、言われ別れたのです。
 そしていい加減な大王は、ご自分が言われた事をとうに忘れ・・、やがて80年が経ちました。
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 やがて大王は120才?になられました。
 あの日、腰の曲がった老婆が大王の元に訪ねて来ました。
 そして開口一番、「あの~、まだお迎えには来ていただけないのですか?私はずっと待っているのですが・・。」と老婆は言いました。
 それを聞いて大王は「・・この老婆は何を言っているのだ?」と訳を尋ねると、
 老婆は「あなたがずっと待って居よと言われたのですよ。だから私は80年待っていました。」と説明すると・・、
大王は真っ青になって「そっそなたは、その年になるまでずっと待っていてくれたのか⁈・・私はとうの昔に忘れて居た。すまなかった!許してくれ。」と何度も謝り、その後たくさんの財宝を与えて帰ってもらったのでした。
 私ワカクサカが思いまするに、80年間も待つ老婆も老婆ですが、倭の国の大王が、何度も老婆に対して謝っている姿になぜだかほっこりしてしまいました。
 このおっちょこちょいの大王の自分の過ちを素直に謝る姿に、民や家来・豪族たちがついてくるのだなと思ったのです。つづく(次回、最終回)

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