住職のつぼやき

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紙芝居:『鬼となった元三(がんざん)大師』(その2)

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康保三年(966)、元三大師は若くして(55才で)[第18代天台座主]に就任。お山のトップに立ちます。
 そして荒廃したお寺を立て直し、改革してゆくのです。
 がしかし、就任三か月後・・・、 
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 比叡山から山火事が発生。
 根本中堂・横川中堂など、主なお寺の大伽藍がすべて焼けてしまいます。
 が、元三大師はたぐいまれな手腕を発揮して、お寺の造営・再興に成功させます。
 これによって、元三大師は比叡山の[中興の祖(復興の偉大な統治者)]と呼ばれるようになります。
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 がその後、またまた問題発生!
 お寺の中での風紀は乱れ始め、山法師たちは暴れ、僧侶たちの対立騒動が激しくなっていきます。
 そこで悩んだ末、トップとして、すべてにおいて決断せねばならぬ元三大師は・・、
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 中国の古い学術書を研究して、そこから、仏様に祈り物事の良し悪しを占いで決める『おみくじ』法を編み出しました。
 これは一番から百番まで、観音様のみ教えを、小さな紙に小分けして書きます。
 そして仏さまにお祈りした後、くじを引き、出たくじの番号によって、そこに書かれてある仏さまの教えを吟味して、物事の良し悪しを占うというものでした。
 これは今の『おみくじ』の元祖です。(※これは伝説であって、フィクションであるとも云われてもいます。・・が、今でも比叡山ではこのおみくじ占い法というものがあり、お坊さんが一般の方を占ってくださいます。(要予約)これは安易なものではなく、カウンセリングのようであり、真剣な心構えが必要でもあります。以上余談)
 どうしても自分で決める事が難しい、と思われることをこれによって仏様のお告げと受け取り、決めたのですね。
 つづく
 

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