住職のつぼやき[管理用]

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紙芝居:『星に願いを〜岩橋善兵衛ものがたり』(その4 最終回)

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今や大人気となった善兵衛さんの望遠鏡。
京都・大阪・江戸の大名屋敷の武士や、又海運業の大商人からも「是非とも善兵衛殿の望遠鏡が欲しい!」と言われ、一つ一つ作っては納めました。
 又その精度の良さから、日本地図を初めて作った[伊能忠敬(いのうただたか)]公も、善兵衛さんの望遠鏡を持って、日本中を歩き測量したそうです。
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 もちろん当時、日本で望遠鏡を作ったのは善兵衛さんだけではありません。
が、自らレンズを磨き、望遠鏡作りを専門としたのは、日本においては善兵衛さんだけでした。 
 その為、性能では他を圧倒していたのです。
 がしかし、望遠鏡販売によって得たお金を、より精密な望遠鏡の研究費用に当てた為に、善兵衛さん家は常に貧しかったそうです。
 夜空の光輝く星々に興味を持ち、もっと知りたいという夢を持ち、勉強し努力を続けた善兵衛さん。
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 文化八年(1811)、行年56歳で亡くなりました。
 法名は[釈 義天]。辞世句「今死ぬる 既に燃火(もえび)の消え失せて 無量寿仏(=阿弥陀仏)と なるぞ嬉しき」
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現在、善兵衛さんの故郷であった貝塚市では、その偉大な功績を讃えて[善兵衛ランド]を開館しています。
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 ここは、ドーム式天体観測室のある大阪府下最大の天文台施設です。
 又もちろん、善兵衛さんに関する資料の展示や実際の望遠鏡も見ることが出来ます。
 星が好きで、星に夢を持った善兵衛さん。
 皆さんも一度、こちらの施設で、善兵衛さんと同じ夢を味わってみては如何でしょうか。おしまい

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