蓮如上人は驚いて言われたそうだ。
「何!わしが百姓たちを扇動しておるとっ⁉そんなことは一言も言っておらん!・・・えっ何、蓮崇が『わしがそう言った』と吹聴しておると。・・・うーん、蓮崇・・、蓮崇は破門じゃ!」と。
そして、上人は一揆が大きくなるのを恐れて、その日のうちに北陸を船で脱出された。
もちろん、オレにも言い分はあったので、船に隠れてついて行こうとしたが、見つかって頬り出された。
オレは叫んだ。
「お上人さまー!私は本願寺教団発展のために、つい嘘をついてしまったのです!・・私もお連れくださーい!」と。
がっ無駄であった・・。
そして、何もかも取り上げられて、オレは教団を頬り出された。
反省しても無駄であった。
・・それからオレはあちこちと歩き回って、どうにか生き延びた。
そして、いつしか24年間が経とうとしていた。
つづく
[管理用]
記事一覧
※画像をクリックすると拡大されます。