住職のつぼやき[管理用]

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紙芝居:『源信さまと地獄・極楽の話〔往生要集より〕』第2部~その3~

源信僧都:「・・さてっ皆さぁん(浜村Jun風に読む)、もう少しだけぇ《地獄》めぐりに御付合い下さぁい。・・昨日のブログを読んで頂いた方は、もうすでにお解りだと思うのですが、『地獄』というのは《罪》が一つ増えるだけ、さらに下の世界に落ちねばならないのですね。そのこと、合点して頂けましたでしょうか?〔ガッテン!〕・〔ガッテン!〕(立川sino輔風に読む)有難うございます。・・今日はどうやら私に色んな(生き霊)が降りて来るようです。〔笑〕・・では続きに参りましょう。」
ファイル 196-1.jpg 〔大叫喚地獄〕
「第五番目は〔大叫喚地獄〕でございます。
ここは、〔これまでの罪〕プラス〔嘘をついた者〕が落ちる地獄です。ここで〔罪人〕は手足の自由を奪われ、金バサミを持った鬼によって、その舌を引き抜かれるのでございます。そしてこの時も同じように、抜かれても抜かれても、新しい舌が生えてきて、この刑が執行され続けられるという事です。・・そういえば、昔「嘘ついたら〔閻魔さん〕に舌抜かれるでぇ」という言葉が出回った様ですが、実は刑の執行者は〔閻魔さん〕ではなく、〔鬼〕だったのですね。」
ファイル 196-2.jpg 〔焦熱地獄〕
「いよいよ、この地獄も終盤に差し掛かりました。六番目の地獄は〔焦熱地獄〕でございます。
ここは、〔これまでの罪〕プラス〔間違ったイデオロギーを信じ、宣伝した者〕が落ちる地獄です。
 ここでは、肛門から頭の先まで〔鉄串〕で刺し貫かれ、地獄の業火であぶり焼きにされるのです。まさに〔焼き鳥〕ならぬ〔人間の串焼き〕です。
ファイル 196-3.jpg 〔大焦熱地獄〕
「第七番目は〔大焦熱地獄〕です。
ここでは〔これまでの罪〕プラス〔修行者に乱暴を加えた者〕が落ちる地獄と云われています。・・皆さん、修行者を見かけたら大事にしましょうね!修行者に愛を!貧乏な修行者には同情するより〔金〕をやれ・・いかん、いかん、又変な生霊に憑依される所だった!〔笑〕
 ここは一面の火の海で、その中に〔罪人〕たちは投げ込まれ、炎の中で泣き叫びながら無限に焼き続けられるという地獄です。
それでは、いよいよ最後の地獄を見てみましょう。」
ファイル 196-4.jpg 〔阿鼻地獄〕
「ここが一番底の地獄、〔阿鼻地獄〕です。この〔阿鼻(アビ)〕とは、古代インド語で「絶え間のない」という意味で、ここは別名〔無間地獄〕とも呼ばれています。
ここは〔これまでの罪〕プラス〔生きていた時にありとあらゆる罪を犯した者〕が落ちる地獄と云われています。
ここは、炎・炎・炎、すべてが燃えています。ここの罪人達は、〔巨大な火の玉を吐く大蛇〕や〔数限りない毒虫〕、そして〔火を吐く巨大な犬や鬼〕(円谷プロの特撮の世界みたい)に取り囲まれ、絶え間なく、責め続けられるという事です。
・・・さぁ、いかがでしたか? 『いやぁ本当に地獄って怖いもんですねぇ!』 おっと最後に(水野晴O)氏の霊が降りてきて一番おいしいトコを持っていきましたねぇ。
 さて、これで《地獄めぐり》の旅は終わりでございます。・・それでは、次回は一気に《六道世界》を越え、皆さんを《極楽世界》へとご案内いたしましょう。 つづく」

 

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