又、慈雲様が、その著作『十善法語(じゅうぜんほうご)』の中で、人間として生きる基本的な十の戒めを示しておられます。
一つ、不殺生(生き物を大切にする)
二つ、不偸盗(盗まない)
三つ、不邪淫(不倫をしない)
四つ、不妄語(うそをつかない)
五つ、不騎語(無駄話をしない)
六つ、不悪口(悪口を言わない)
七つ、不両舌(二枚舌を使わない)
八つ、不貪欲(むさぼらない)
九つ、不瞋恚(うらまない)
十、不邪見(ひがまない)
以上が『十善法語』の中の「十善戒」、十の良い戒めです。
慈雲様は、『直心是(これ)道場』、「素直な心を保つ生活の場こそが、自分を鍛える道場そのものである」と、判りやすい言葉で、万民に仏法を説かれました。
この十善法語は、信用第一の大阪商人のバイブルとして、「片手にそろばん、片手に十善法語」と、ナニワ商人としての心意気として、引き継いでゆくことになりました。
つづく
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