住職のつぼやき[管理用]

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紙芝居:「戦争は集団殺人だ!」(その4)

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徹誠(てつじょう)さんは、侵略国家へと進んでいく日本国家に対しても、「異議あり!」と唱えました。
彼は戦時中、戦地に向かう出征兵士や檀家さんに対して(その場に警察官がいても)、堂々とこう言いました。
「いいか、君たち。戦争というものは、集団殺人行為なのだ!
君たちは、それに加担させられる事になった訳だから、なるべく、戦地ではタマの飛んで来ないところに居てなさい。
そして、なるべく相手もころすな!
それから、絶対に死んじゃあ駄目だぞ!生きて帰って来い!」と発言したそうです。
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国は、そのような事を言う徹誠さんを見逃すはずがありません。
[治安維持法]違反という、法律をかざして、彼を逮捕しました。
そして、何度も拷問に掛けられたそうです。
が、釈放されたら、又すぐに「いいか、君達、戦争というものは集団殺人だ!」と人前で話すものですから、その都度、彼は逮捕されたそうです。
彼はブレませんでした。又、彼の精神力は、強靭でした。
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仏説無量寿経というお経の中に[兵ガ無用(ひょうがむよう)]という言葉があります。
これは、「仏の国に、兵士や武器など必要ありません。」という意味です。
徹誠師は、この言葉を実践しようとしたのです。つづく

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