平安時代の末期。
真言宗を開いた『弘法大師 空海』がお亡くなりになって、すでに300年近くが経っていました。
この時、衰退していた[高野山]真言密教を立て直し、[真言宗中興の祖]と呼ばれたのが覚鑁(かくばん)上人です。
彼は彗星の如く高野山に登場し、大伝法院を建て、『懺悔(さんげ)の聖者』と呼ばれました。
又、念仏の教えとの融合も果たしました。
『弘法大師の再来!』とまで言われますが、あまりに急いだ大改革の為、その反動によってお山を追われることになります。
この物語は、理不尽な仕打ちを受けても、人を恨まず、自分の理想に生きた一人のお坊様のお話です。つづく
(覚鑁上人のお寺:和歌山県[根来寺])
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