住職のつぼやき[管理用]

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《仏教看護・ビハーラ学会》in鎌倉・光明寺

 《仏教看護・ビハーラ学会》という会がある。
 この会の〔趣意書〕には、次のような事が書かれてある。
 『多くの人々の利益の為に、多くの人々の幸福の為に』という《仏の誓願》を願いとして、「いのち」を主題とし、仏教を基にし、将来に活かせる日本的な「いのち」への関わりの理論と方法と実践を開拓していくことを志向して、設立した。・・と。
 もっと解り易く述べると・・、
 現代の「いのち」を巡る諸問題を、《仏教》を縦糸にし、各専門分野(医療・福祉・教育)の《学》を横糸にし、各関係者〔僧侶〕・〔医者・看護師〕・〔福祉従事者〕・〔教育関係者〕が協力し合い、一枚の布を織り上げて、それをより着心地の良い和服(より日本的なという意味)に仕上げていこう(解決して行こう)と願う団体である。
ファイル 164-1.jpg (光明寺・山門)
ファイル 164-2.jpg (開山堂・良忠上人の記念堂〔会場〕)
 9月5・6・7日と、この学会の今年の〔年次大会〕が、(写真の)鎌倉の光明寺というお寺で行われ、事務局長より、このお寺で《良忠(リョウチュウ)上人》が主人公の「紙芝居」・『看病用心鈔の世界』をやって欲しい、というご注文を頂き、『出前』に行って来た。
ファイル 164-3.jpg (〔良忠上人《真ん中》のお墓〕)
 前にも書いたが、ここは、浄土宗第三祖《良忠上人》のお建てになったお寺で、上人のお墓もある。
 まさか、《良忠》さまのお墓のあるお寺で、この『紙芝居』をする事になるとは、夢にも思っていなかったので、このお話を頂いた時、僕は感激、感激、大感激で、身体が震えた。
 そして、行かせて頂いたら、絶対に《墓前》にて、勝手に上人を『紙芝居(マンガ)化』した事の無礼をお詫びしてこようと思った。(これは、お寺に行き、一番最初にやってきた。お墓は、お寺の裏山にあり、大雨による崖崩れがあった為、登山禁止となっていたが、自己責任なら登っても良いと許可を得て、登ってきた。墓前に座って〔お念仏〕したら気持ちがホッとした)
ファイル 164-4.jpg ファイル 164-5.jpg
 そして、講演の日。僕の出番は、昼からの一番であり、みんなが眠くなる時間だと思ったので、楽しく、明るく、面白くを強調して「紙芝居」とお話をしてきた。(僕の背後は〔良忠上人〕の御像が祭られていた為、上人に見守られているような感じで、本当に有難かった)
 話の途中には、もちろん、「いざ、鎌倉!」ならぬ「ほなぁ、鎌倉!」の(このブログの前回の)お話もして、大爆笑を誘った。
 最後、「さて、有難く詳しいお話は、〔前座〕の僕が終わったのち、宮林大僧正が、この後お話して下さいますので・・」と言って時間を終えた。
 控え室まで、帰る途中、〔名刺〕を持ってたくさんの方々が訪ねて来て下さり、「受けた!(笑い)」と実感し、とても嬉しかった。
 最後、事務局長に「あなたに来てもらって、空気が和み、大正解でした」と言われた時は、本当に来て良かったと思い、心から《良忠上人》に感謝をし、会場を後にした。以上

 

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