純粋な信仰心においては、飛びぬけたレベルにある人。
それを[妙好人(みょうこうにん)]といいます。
妙好人には、男も女も関係ありません。
又、大人も子供も関係ないのです。
ここに、一人の子供の妙好人がいます。
名前をおしも(阿霜)といいました。
時は、江戸時代。
場所は、南大阪の[八尾]。(正確には、河内の国:若江郡八尾木村)
彼女は、善立寺様の門徒(信徒)で、木綿屋利右衛門の娘でした。
この年、八歳。
はてさて、なぜ、おしもちゃんは妙好人と呼ばれるようになったのでしょう?
それでは、始まり、はじまりー。
記録によりますと、おしもちゃんは、おとなしい性格であったそうです。
ある日のこと。
おしもちゃんは、行燈の引き出しの中から、偶然、一文銭を見つけました。
[一文]とは、今の十円ぐらいの価値でした。 つづく
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