多くの心労があったのでしょう。
おかるさんは、35歳で風邪をこじらせ、生死の境を彷徨うようになります。
が、彼女は布団の中でも「御院さん(=住職の事)、御院さん、仏さまのお話を聞かせてください。」と、住職に法話を求めるのでした。
そして等々、彼女の辛かった心に、阿弥陀様の慈悲がしみわたったのでした。
文字は一字も、読み書き出来ないおかるさんでしたが、ご住職のご家族から和歌(詩)を習い、自分の心境を歌にしたのです。
『聞いてみなんせ、まことの道を 無理なおしえじゃないわいな』byおかる
やがて、夫の幸七が浮気を清算させ、帰って来ました。(生まれ変わったおかるさんだから、夫を許して受け入れたんやろなぁ・・余談)
そして、元の実直な亭主に戻ったばかりか、おかるの勧めで、お寺で熱心に仏法を聴聞するようになったのでした。 つづく
(仲良く夫婦の名前が刻まれたおかるの夫婦墓・・お墓、探して見つけました)