住職のつぼやき[管理用]

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山口県:六連島(むつれじま)へ

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(六連島)
昨日おとといと(炎天下の中)、山口県下関の近くにある『六連島(むつれじま)』まで行って来た。
 紙芝居『六連島のお軽さん』の取材の為だ。
 お軽さんは、浄土真宗の妙好人(熱心な信者)のひとり。
 この島で生まれ、旦那の浮気というおかるさんにとって人生の大事件に遭遇し、そこから信仰に目覚め、妙好人と呼ばれるようになる。・・そして56歳でコレラでこの地で亡くなった。
 この人の純粋で苛烈な人生を、是非『紙芝居』にしたいと思い作り始めたのだが、「これは一度、現地[六連島]に行かないと描けない」と思い、一泊二日の強行軍で行って来た。
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(渡船)
 下関まで激安往復チケットの新幹線で行き、こちらの安いビジネスホテルで一泊。
 そして次の日、下関・竹崎渡船場から20分で、六連島へ。
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(浄土真宗本願寺派 西教寺さま)
 観光地的なものはほとんど、いや、何もないと言っても良いわずか人口95人の小島であった。
 ああ、一か所だけジュースの自動販売機があったなぁ。これは、まぁ驚いた。
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(本堂)
 道に迷っても、まったく人とも会わない。(おかるさんのお墓が解らなくて暑い中、苦労して探した)
 でも、島に一つのお寺[西教寺]は船から見えたので、だいたいの見当がつき、すぐ着けた。
 だが、お寺も誰も居られない。
 住職さんは、北九州の大学で教職をされているので、普段は居られないのだ。(事前に知っていた。・・で、総代さんにお寺を開けてもらっていたのだ。)
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(おかるさん夫婦の墓)
 「この本堂の戸びらを開ければ、海が見える景色の良いお寺で、ここでおかるさんは迷い、苦しみ、そして安心を得たのだ。」と思いを馳せて、インスピレーションを受けて、僕の紙芝居制作取材は終わったのだった。・・帰り、おみやげに酒のおつまみ『うにの瓶詰』を買った。(どうやら、有名な[うにの瓶詰め]は、こちらのずっと前の僧侶の方が発明されたらしい・・。何、考えてはったんやろ?・・想像力が沸く)

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