住職のつぼやき[管理用]

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紙芝居:「妙好人 物種吉兵衛さん」(その6)

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 師匠の元明師が太鼓判を押したように、吉兵衛さんはもう「このままでは、とても死んで行けましぇ~ん」と言うようなオロオロした面影は無くなっていました。
 吉兵衛さんは、《絶対他力》の境地に達したのです。
 吉兵衛さんが、[死]について語った次のような言葉が残っています。
 「この世界で、人が一番嫌がること(=話題)は、死ぬことや。・・死ぬ事を思うと、してる仕事も手に付かんと申す。
 又、『死ぬことを聞くのも嫌!知らずして暮らしている方が良い』と、思う人がいる。
 それは、大きな間違いや。
 死ぬ事を思ったがゆえに、死ぬで無し。又、死の話を聞いたがゆえに、死ぬで無し。
 (しかしながら)聞かずにいたら、長生きするでも無い。
・・本当に死ぬ事が知れたら(理解できたら)、毎日、勇んで(元気に)日々が送れるんや。」と。

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