住職のつぼやき[管理用]

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仏花を伐る、切る、斬る

 『お彼岸法要』が終われば、[仏様]にお供えしていた[仏花]を切って捨てねばならない。
 まだ咲いているお花に、ハサミをいれるのは忍びないものだ。
 でも、これを(いつか)しないと水も濁り、腐り悪臭を放つ。・・斬るタイミングが難しい。
 花を生けるのは妻の仕事だが、それを処分するのは、僕の役目である場合が多い。
 花にハサミをいれながら、心の中で『・・法要は無事に終わりましたよ。あんた(=お花)の、皆の心を癒す役目は無事に終わりました。ご苦労様でした』と、つぶやいて伐る。
 でも、まだ綺麗なので嫌なものだ。
 人間ならどうか?・・いや、僕ならどうか?
 「君の役目は終わりました。さようなら」と言われれば、僕は「あっそう」と言って、素直にこの世にグッドバイと言えるか。
 そんな事を今日も考えながら、仏花に感謝の言葉を云いながら、後片付けをした。合掌

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