住職のつぼやき[管理用]

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紙芝居:「安居院 聖覚法印さま」(その3)

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 聖覚様は、お山での修行に悩んでおられました。
(聖覚)「いくら厳しい修行をしても、一向に心の平安は得られない。」と、苦しんでおられたのです。
 そんな時、京都の[吉水の草庵]という所で、聖覚様の兄弟子にあたる『法然(ほうねん)』上人という御方が、新しい[お念仏]の教えを説いているという、噂を耳にするのです。
 それで、居ても立っても居られぬ聖覚様は、お山を下りて、法然上人を訪ねたのでした。

 法然さまは、おっしゃいました。
(法然)「聖覚どの、今は末法の世じゃ。修行しても自ら悟りを開くことはできませんよ。(※この当時、そう考えられた)
・・お念仏をするのです。
 念仏して、阿弥陀如来に救って頂くしか方法がありません。私はそう思うのです。・・南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏。」と、法然さまは言われました。
 「そうだ、その通りだ!」と感動された聖覚様は、その場で法然上人のお弟子になったのでした。 つづく
 

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