元気な時に書くスピードに比べれば、三倍の時間は掛かっているが、ようやく紙芝居『聖覚法印さま』の完成のめどがついた。(後は、色を塗ったら完成だ。)
・・それにしても、時間が掛かったこの紙芝居。
調べる資料が多すぎた。
聖覚さまが余りメジャーな人ではない為、歴史に登場する資料が極めて少なくて、探し出して読むのに時間が掛かったのだ。
その一つが『沙石集』。
これも『徒然草』のように、有名な本ではないのだが、面白いものだ。
このぷっとい本のなかで、何か所か聖覚さまが(好人物として)登場される。(その逆もあるのだ)
だから、紙芝居を作るだけの事でも、買って読まざるを得なかった。・・この高っかい本を!(五千円近くもしたわい)
そして、聖覚法印といえば、浪曲や落語のルーツとなった『節談説教』の発明者。これも外せないので、範浄文雄先生の節談説教のCDを買って聞き、どうにか聖覚さまの雰囲気をつかんだ。
そして、外すわけにはいかない紫式部の『源氏物語』。
『源氏物語』を書くことによって、地獄に落ちた紫式部を聖覚さまが救い出すのだ。(当時、好色な話を発表した者は、地獄へ落ちる原因となったそうだ。・・今やったら、どないなんねんやろ⁈)
これも、お芝居などを観て勉強させて頂きました。
たった十一枚の紙芝居を描くのにも、これほど調べものをしたものはないだろう。
・・あと、色を塗るだけで完成だ。ほんとに手間がかかったわい!