住職のつぼやき[管理用]

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紙芝居:「妙好人 大和の清九郎(前編)」その4

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 清九郎は、妻をもらいました。
 しかし、ちょっと落ち着いたも束の間。
 やはり、放蕩は直りませんでした。
 ・・その頃、村に頻繁に盗難が続きました。
 そして、その犯人が清九郎だと明白になった時、村人たちが騒ぎだしたのです。
 この騒ぎに居たたまれず、清九郎一家は、隣の[鉾立(ほこたて)]という村に夜逃げしたのでした。 
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(今の鉾立村。清九郎の当時の住居跡に立つ清九郎のお墓)
 ・・余談ながら、今年の初旬、奈良県の[鉾立]村に行って来た。今も深い山林の中に、ポツンと[清九郎の墓]=(清九郎住居跡)は建っていた。
 いまでも、こんなに深い山の中なのである。当時は、さぞかし寂しかったに違いない。
 ・・そうなのだ、清九郎一家は人目から隠れて、ひっそり暮らしていたのだ・・と僕は思った。
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 こうした苦労が続いたのでしょう。
 信心が篤く、我慢強い妻でしたが、女の子を一人産んだ後、産後の肥立ちも悪くなり、ついに床に伏してしまったのです。 つづく
 

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