いよいよ、(フランチェスコ達の)ローマ法王との拝謁が始まりました。
フランチェスコは、今までのいきさつを一生懸命に述べました。
そしてその後、
「・・法王様、私の行ってきた事は間違いだったのでしょうか?」
と、泥まみれの服装で裸足のフランチェスコは、真剣に法王に尋ねたのでした。
その姿をじっと、見られた法王はやがて、
「おぉっ・・、お前たちは、そんな服装で貧しい人達に奉仕し、イエス様の教えを説いているのか⁈
それに比べて、私たちは反省せねばならぬ事が山ほどある・・。
ああっ、私はそなたたちの清貧さに恥じる。
フランチェスコよ。そなたこそ、真の宗教者じゃ。
故郷に帰って、末長く教会を繁栄させよ!」
と、フランチェスコたちは、法王からお墨付きを頂いたのでした。
こうして、アッシジに帰ったフランチェスコたちは、多くの人達の協力を得て、又立派に教会を再建し、布教に励みました。
その生涯は、わずか44歳で終わりますが、彼の生き方こそ真の宗教者であると、『聖フランチェスコ』と呼ばれるようになります。
そして700年後、彼の生き方にあこがれた一人に、[ノーベル平和賞]を受けられた『マザー・テレサ』が生まれるのです。
大金持ちに生まれながら、財産を捨て、イエス様につかえるお坊さんになられたフランチェスコ。
そして、貧しい人、病気に苦しむ人の中にこそ、神様が居られると悟り、愛の教えを実践し、伝道されたフランチェスコ。
我々は、彼の生き方からもう一度、『人間の愛』の教えを学ぶべきでしょう。
それでは最後に、もう一つ、フランチェスコの教えをご紹介して終わりましょう。
『野の花のように、美しく咲きなさい。
そして、人々に愛を与えなさい。』 聖フランチェスコ
おしまい
もも 2014年09月25日(木)12時07分 編集・削除
『ブラザーサン シスタームーン』観ました。
美しい映画でした。
久しぶりに見ごたえのある映画に出会いました。
フランチェスコが教会から出て野を歩くシーン・・・気付いたら涙が、はらはら流れていました。ありがとうございました。