住職のつぼやき[管理用]

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もう少し、『血染めのお聖教』の話を・・・〔雑話〕

 昨日は『血染めのお聖教』の紙芝居を紹介させてもらったが、・・もう少し、このお話の雑話を書かせてもらいたい。
ファイル 134-1.jpg
 上の写真は、浄土真宗(本願寺派)の現在の『聖典』である。
 見ての通り《赤い》。
 これは『血染めのお聖教』の話から、聖典の色を《赤》くしたという説がある。(余談の余談だが、もちろん違う色の聖典もある!)
ファイル 134-2.jpg
 この《血染めの赤色・聖典》説を確かめたいと思って、以前、西本願寺に問い合わせてみたことがある。答えは『はっきりとは、わからない』との事だった。(・・ついでに、これは宝物なので見せられないとも言われた・・)
 そこで、そういう事に詳しい布教使の先生、何人かに聞いてみた。答えは『その言い伝えは聞いているが、はっきりとはわからない』と、皆から言われた。
 そこで、今度は《有名仏壇店》に、問い合わせたら、《仏壇店》の若社長も、「なぜ、浄土真宗さんの聖典は《赤色》が多いのか、私も以前から疑問だったんです」と言われ、それで、何社かの《聖典出版社》に連絡をして聞いて下さった。・・が、やはり答えは『その話は聞いてはいるが、よくわからない』とのことだった。
ファイル 134-3.jpg
この話の舞台、福井県の『吉崎御坊』跡にも行ってみて、資料館の方にも聞いたが、「『聖典』の色の事まではわからない」との事だった。
 (残るは『探偵!ナイトスクープ』に依頼するしかないか!?〔笑〕)

 ・・考えてみたら、『聖典』の色など、どうでも良いのかもしれない。
 しかし、この『命を懸けて護った血染めの聖典』の〔色〕の話は、『もったいない』を忘れ、〔粗末〕にモノを扱う現代人には、とても良い話だと思うのだがなぁ・・。
 
 ・・もうひとつ最後に余談。この紙芝居をうちの檀家さんに見てもらったら、賛否両論分かれた。
 賛成派「命をかけて、継承されてきた大切な教えのある事に感動した!」
 反対派「理解できない。一つしかない大事な命まで捨てて、一冊の本を護るなんてナンセンスだ」・・・。
 あなたは、どっち??・・

 

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