やがて、カラヴィンカは成長して、空高く舞い上がり、いろんな所へ、歌を届けるようになりました。
(カラヴィンカ)「みんなーっ、私の歌を聞いてー!」
カラヴィンカは、素敵な歌を唄いながら空を飛び回りました。
(◎余談ながら、病院内でこの紙芝居を演じていた時は、本当にここで「それじゃ、唄うのが楽しくてしょうがないカラヴィンカのように、ここで皆さんと一緒に歌を唄いましょう。それでは『手のひらに太陽を』をです。・・[僕らはみんな、生きているー・・]と、ワンフレーズを看護師さんと一緒に歌った。・・そう、この紙芝居は(僕のリハビリも兼ねて)『唄える参加型紙芝居』にしたのです。
・・又、話は違うが、先日テレビで、参加して歌えるディズニーの映画があるというのを見て驚いた!・・考えることは(規模は違うが)一緒やんっ!て。余談おわり)
本当にカラヴィンカは、歌が上手でした。
カラヴィンカが唄うと、みんなうっとり聞き惚れて・・。
そして、たくさんの鳥や動物たちも集まって来て、一緒に歌いました。
そして、カラヴィンカはいろんな所へ歌を届けに行きました。
(カラヴィンカ)「まぁ、なんて可愛い雛たち。たくさん生まれたのね!お母さん、おめでとう。それじゃ、子育てのお祝いに一曲、唄わせてもらいますね。」
と、カラヴィンカは、心を込めて歌を唄いました。
(◎余談ついでに、ここでは「さぁ、みなさん、小鳥のお母さんを元気づけるように、カンさんの『愛は勝つ』をワンフレーズ唄いましょう」と唄った。)
(母鳥)「カラヴィンカさん、本当にありがとう。私、こんなにたくさんの子供たちが生まれて、うれしい反面、子育てに不安だったの。
・・でも、歌を聞いて、何か元気が出てきたわ!」と、母鳥はカラヴィンカに御礼を言いました。
カラヴィンカも、それを聞いて幸せな気持ちになりました。
又、カラヴィンカは、悲しみの現場にも寄り添いました。
(カラヴィンカ)「まぁ、象さん、どうしたの?」
(小象)「おっお母さんが、病気で死んじゃったんだ~。
・・僕はもう、一人ぼっちだ。
とても、生きていけないよ~。」と、小象は答えました。
それを聞いて、
(カラヴィンカ)「あっ、そうなの。・・悲しいことね。・・私には何も出来ないけれど、・・心が癒されるような、そんな歌を唄わせてもらうわ。」
と、カラヴィンカは、優しい優しい歌声で、小象のために歌いました。
(◎これも余談ついでに、ここでは「さぁ、皆さんも小象を慰めるように『涙そうそう』を唄ってください」と、看護師さんと唄いました。)
(小象)「カラヴィンカさん、ありがとう。」
と、小象とカラヴィンカは、静かで温かい時間を過ごしたのでした。
このような、心の優しいカラヴィンカでしたが・・、
あまりに、あちこちで歌を唄い過ぎたせいか、ついに、のどを痛めてしまいました。
そして、声が出なくなってしまったのでした。
つづく