特養老人ホーム白寿苑での「紙芝居法話会」出席者、最古参であった[Nさん]というお婆ちゃんが、昨日お亡くなりになられた。
この法話会は、18年続けているので、Nさんとも18年間のお付き合いであった。
鹿児島生まれの彼女は陽気なお方で、このブログにもちょくちょく登場されていた。
何かあったら、すぐ鹿児島の小原節を歌われた。不自由な左手と、車いすの足を少しだけひょこひょこ動かしながら、僕にも何度もこの歌と踊りを教えて下さった。
そして、いつも法話会には、一番最初に来て下さり、念珠を手に、僕に合掌をして下さった。行年89歳であった。
・・出会いがあれば、別れもある。解ってるつもりだ。
しかし、そのお付き合いが長いほど、別れの時は堪える。
紙芝居が大好きで、毎回来てくださっていたが、この何か月間はお部屋で寝たきりで、会場に下りて来れなかった。
だから、こちらから会が終わった後か、始まる前に紙芝居を片手にお部屋までお伺いした。
ご自分を「私は白寿苑の古だぬきなのよ。へへへっ」といつもおっしゃっておられたNさん。
昨日の法話会でも、会場の皆さんに、彼女の伝説的(面白い)逸話をすこしだけお話させて頂いた。
Nさん、又、いずれお浄土でお会いしましょう。合掌
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出会いが有れば、別れもある
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カンネン亭 2014年02月27日(木)10時24分 編集・削除
・・何かあったのですね。
「人間」という仕事を長い事してると、どうしようもなく落ち込むという(難行の)時期がやってくるものですよね。
しかし、神仏は『乗り越えることのできない試練を(その人に)与えない』とおっしゃっておられると聞きます。
その「ちゃんとお別れをすれば」、「ちゃんと」乗り越えれるのでは・・、ないでしょうか。
抹茶ソフト 2014年02月27日(木)05時07分 編集・削除
ご住職様。
大変ご無沙汰しております。心が折れそうで
どうにもならなくて、ふとこちらのブログを
拝見しにきました…。
私の心境ぴったりの記事があり、少し
救われた気分です…。
お別れは本当に辛いです…。
今夜ちゃんとお別れしてきます。