住職のつぼやき[管理用]

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紙芝居:「ジキル博士とハイド氏」(その4)

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 中からジキル博士が、顔を出しました。
ジキル「・・何か、ご用ですかな?」
警察「こちらに、殺人犯らしき者が訪ねて来ませんでしたか?」
 と、警察が尋ねると、
ジキル「いいえ、誰も来ませんでしたよ。」
 と、ジキル博士が答えました。
警察「・・そうですか。失礼しました。博士、このあたりで不審者を見かけたら、すぐにご連絡下さい。」
 と、警察はそう言って帰って行きました。
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ジキル「いかんっ、警察は、明らかに私を疑っておった。・・しかし、証拠はない。私を逮捕はできない。
 あの薬の効力が完全でなかったゆえに、私はジキルに戻ることが出来た。・・が、私は人を殺してしまった。
 欲望のままに生きた結果がこれだ!
 結局、私は自分の中の悪を消すことが出来なかった。
・・こんな薬さえ発明しなければ・・。ええいっ、こんな薬など、みんな捨ててしまえっ!」
 と、ジキル博士は[変身薬]を、すべて流し捨ててしまいました。
 そして、ベットに倒れ込み、深い眠りに陥ったのでした。
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 が、次の日。目を覚まし、鏡を見てジキル博士はびっくりしました。
 自分の顔がハイド氏に変わっているのです。
ハイド氏「・・何ということだ。薬の効力がまだ消えて無かったのか⁉
・・と、いう事は、薬の力が無くならない限り、一生私は、ジキルになったりハイドになったりしてしまうのか!・・早く、変身薬をもう一度作り直そう!」
 と、研究室に向かったその時、
 ドンドン、ドンドン。
 と、又、ドアをたたく音がしました。
 そして、外から・・・。つづく
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