おとといの晩、観念寺で『認知症サポーター養成講座』を開いた。
現在、[認知症](初期症状の方も含めて)800万人とも言われているこの日本で、何か、お寺もこの問題に取り組まなくてはと考え(今年の春から準備をし)この講座の開催に至った。
この日、(檀家さんのお友達の方も含めて)全員で32名のご参加を頂けた。・・たくさんのご参加有難うございました。
さて、「認知症サポーター」とは何か?
それは、何か特別なことをする人ではなく、その症状について正しい知識を持ち、認知症の方やその家族をあたたかく見守る応援者として、自分のできる範囲で活動する理解者のことだ。
そして、その講師は、研修を受けられ、役場から任命された『キャラバンメイト』さんたちがお話して下さる。
うちのその講師(キャラバンメイト)は、寺の総代の原さんと、役場から『高齢障害福祉課』の職員さんたちがお出で下さり、ご講演くださった。
その中身は、認知症についての種類や対応方法、又その予防法などのお話と、職員さんたちの俄(にわか)芝居や体操なども挟みながら、(優しく、具体的に)お話を進めて下さった。
認知症は、誰でもなる可能性がある。
僕が、檀家さんの家にお参りに行かせて頂いた時、「もう、ボケてまんねん・・あきまへんわ。」というお声を最近よく聞くようになったのだが、それは冗談として受け取るのではなく、心の底の不安として、真剣にこれからも対応し、ご一緒に考えていかねばならないと思っている。・・難しいことだけど。
最後に、御講師の方が教えて下さった認知症の方へ対応として『お・せ・じ』という三つの心得を挙げて終わりたい。
認知症の方には、
お・・・、おどろかせない。
せ・・・、せかせない。(急がせない)
じ・・・、じそんしん(プライド)を気づ付けない。
・・とのことであった。
「お・も・て・な・し」のついでに覚えておこう。(笑い)