いつしか、浪花千栄子さんが仕出し弁当屋に奉公に来てから、8年が経とうとしていました。
今では彼女も16歳です。
ある日、弁当屋の主人に、お化粧をしたいと願いでたら、けんもほろろに「なんや、急に色気付きおって、どつかれんぞ!」と、罵声が飛んで来ました。
彼女は、あまりの悲しさに「死んでやる!」と、お便所に駆け込み、首をくくろうとしました。
その時いつの間にか、いつも可愛いがっている猫が一緒に入って来て、ニャーニャーと彼女の裾を加えて離さないのです。
「なんや、お前のせいで気が抜けたわ。死ぬのは今度にしょう。」と自殺は中止しました。
余談ですが、この時、命を救ってくれた猫に感謝して、彼女は一生猫や生き物を大事にしたそうです。つづく
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紙芝居:『南河内が生んだ大女優 ナニワの浪花千栄子女史』(その4)
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