こうしてボクは、太子の宮殿に住むことになった。
そして毎日、太子のお供をすることになったんだ。
太子はお忙しい御方だった。
天皇の代わりに、政治を取らねばならなかったからだ。
国の取り決めや、外交問題・・。
あらゆる問題を、太子は一度に十人の人から話を聞いて、受け答えをしたんだよ。
えっ?そんなこと出来るのかって⁈・・そこが太子の凄いとこなんだよ。
でもね、いくら太子でもこれじゃ、ストレスが溜まっちゃうよね。
そこで、太子はよく馬に乗って、散歩に出かけたんだよ。
もちろん、その時はボクも一緒さ。
そんなある日の事だった・・。
それは片岡山という所を通りかかった時・・、
ボクは「ワォーン!ワンワンッ」と叫んだ。
太子「どうした⁈雪丸。何、あそこを見ろと⁉‥ウムッ?誰か木下で倒れているぞ。行ってみよう。」と太子は言われた。
そこには何と、人が倒れていたんだ。つづく
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紙芝居:『太子と雪丸』(その2)
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