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紙芝居:『看病用心鈔の世界』 (後編)

・・かつて《医療と福祉と宗教》が一体となっていた時代・・、この物語の主人公〔良忠〕上人は、或る時は(医者)、又或る時は(カウンセラー)として活躍された。
 上人が書かれた『看病用心鈔』は「《死にゆく人》と《看病する人》をいかに救うか」がテーマであった。
 さて、平成の時代にタイムスリップし、やって来られた〔良忠〕師は、(後編)でいったい何を見られるのだろうか・・?それでは続きのはじまり、はじまり~。
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(良忠)「《第八条》は〔遺言〕について書きました。重い病気になられた方でも、意識がしっかりしている間に「遺言などはないか?」とお尋ねしておきましょうと述べたのです。
・・おお、ちょうどこの病院でも〔言葉のキャッチボール〕が行われていますね。ちょっと聞いてみましょう・・。
(病人)「誰か私の話(遺言)を聞いてくれー。」
(ボランティア僧)「はい、はい、私が聴きましょう。」
(病人)「おおきに、おおきにありがとう。わたしゃ、あんたを信じましょう。」
(ボランティア僧)「これで二人は友達だ!」
(病人)「友達だったら、友達だ!」
(医者・看護師)「あっ~こりゃこりゃ」
(良忠)「・・・」
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「《第十二条》は〔夢〕についてでございます。もし万一、病人が怖い夢を見たなら、秘密を守りながらその内容を聞いて差し上げましょう。そして共に(念仏)を称えましょうと述べました。」
(病人)「ギョエ~ 、恐ろしか夢ば見よったと!不安じゃ~誰か話を聞いてくれー!」
(若いボランティア僧)「大丈夫ですよ、ツンクさん。いやむんくさん。私たちがついてます。」
(ベテランのボランティア僧)「そうだがや~、わし等に話を聴かせてちょう!」
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(良忠)「《第十五条》は〔死の準備教育〕です。・・『日頃から積み重ねてきた〔信仰〕により、臨終の枕辺には、必ず《仏様》がお姿を現し迎えに来られるのですよ』と、お話して上げましょうと述べました。
(病人)「いよっ、仏さま!来てくださったんかい!」
(仏さま)「はいな、私は誰一人として見捨てはしないのだよ。」
(病人)「極楽って良いとこですか?」
(仏さま)「そら~、行ってみないとわかるまい。酒はうまいし、姉ちゃんはキレイし・・失敬。」
(良忠)「・・・」
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(良忠)「いよいよ最後の段でございます。《第十八条》は〔臨終の看取り〕について。《第十九条》は〔死後の処置〕について書きました。
〔臨終の看取り〕については、『病人の息絶える瞬間を、気を許すことなく見届けて差し上げましょう』と述べ、〔死後の処置〕については『亡くなられても、その周りで騒がしくしないように』と書きました。
・・・さて、いかがでしたか?結局、昔も今も《看病をする事》って一緒なのかもしれません。ただ、私の時代ではまず《病人様の気持ち》を第一に考えて看取っておりましたが、〔平成〕の今はいかがなものでしょうか??・・ああ、もうこんな時間です。そろそろ私も還らねばなりません。それでは皆さん、又お会いしましょう。(今度は極楽で・・ね!) さようなら・・」 おしまい

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