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紙芝居:「ひとりの念仏は万人の為、万人の念仏はひとりの幸せの為に」(その3)

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 大原の地に移られて、厳しい修行を積まれた良忍さま。
 いつしか46歳になっておられました。
 ある日の事。
 いつもように、お念仏を称えて修行をしていると、突然、恍惚(トランス)の状態になられ、気がつくと、阿弥陀如来様が目の前に立っておられました。
 阿弥陀さまは言われました。
(阿弥陀仏)「良忍よ、[融通念仏(ゆうずうねんぶつ)]をお前に授ける。これを世に広めて、苦しむ人々を救うように」と。
 良忍さまは、「[融通念仏]とは、いったいどのような教えなのですか?」と尋ねられると、

(阿弥陀仏)「それは・・、一人の念仏で、たくさんの人が幸せになり、たくさんの人の念仏で、一人の人が幸せになる教えじゃ。・・つまり、ひとりの念仏は万人の為、万人の念仏は、ひとりの幸せの為に称えるということなのじゃ。
 もうちょっとくわしく云うと、この世の者はお互い、つながり、助け合って生きている。だから、みんなで念仏を称えて幸せになり、往生しようという教えなのじゃ。解ったかな⁉」と言われました。
 良忍さまは、それを聞き感動していると、天から一枚の絹がヒラヒラと舞い降りてきました。
 手に取ってみると、そこには、阿弥陀様を中心に、十人の菩薩様が描かれてありました。
 これを『天得(てんとく)如来様』と、そう良忍様は名づけられました。
 それ以後『融通念仏宗』を開宗、そして、この『天得如来様』をご本尊とされることになったのです。
 阿弥陀様から、有り難い教えを賜った良忍さまは、それから、ひたすら[融通念仏]を称えられました。

『みんな、みんな、幸せに・・南無阿弥陀仏。みんな、みんな助け合って・・南無阿弥陀仏』と、そう願いながら。
ファイル 1424-2.jpg 
ある日の事です。
 良忍さまの庵に、一人の若いお坊さんが訪ねて来られました。
 このお坊さん、「是非、融通念仏宗に入門させて下さい」と言われるので、良忍さまが[勧進帳]を出して、「それでは、ここにお名前を書いてください。」と言うと、名前を書いて、そのまますうっと、そのお坊さんは消えてしまいました。
 「不思議なことがあるものだ。」と良忍さまは思って、フトその[勧進帳]を見ると、そこには『融通念仏を守る為に来ました。鞍馬山の毘沙門天(びしゃもんてん)』と書かれてありました。
(良忍)「なんと、あの若いお坊さんは、毘沙門天さまだったのか⁉」と、良忍さまはさっそく、鞍馬山に登って御礼の念仏を称えられたそうです。 つづく
 

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