記事一覧

※画像をクリックすると拡大されます。

紙芝居:「不思議なクマグス」(その8:最終回)

ファイル 911-1.jpg
 昭和八年、若き昭和天皇は和歌山に来られた時、「是非、クマグスに会って、生物学の講義が聞きたい」とおっしゃいました。(すでに日本でも(クマグスは)有名人になってたんやね)
 そして六月一日、昭和天皇は軍艦『長門』で田辺を訪れ、その艦上でクマグスにお会いになられたのです。
 この時クマグスは、昭和天皇にいくつかの〔生物の標本〕をお土産に持って行きました。
 その標本入れのケースに、クマグスはビックな『森永ミルクキャラメル』の箱を選び、天皇に差し出しました。(そんなデカイ箱のキャラメルケースが当時にもあったんやね。) 
ファイル 911-2.jpg(実際の森永キャラメル箱)
 昭和天皇はそれを見て、大変愉快な表情をされたということです。
 クマグスの物にこだわらない愉快なエピソードの一つです。
ファイル 911-3.jpg(新製品の森永キャラメル)
 余談であるが、(写真)は先日買ってきた平成の『森永キャメル』である。プリン味とチョコレート味が増えていた。驚いたわ!ちなみに小豆味もあった。(キャラメルは常に進化しているんや・・)
ファイル 911-4.jpg
 さて、型破りな人生を送ったクマグスでしたが、太平洋戦争が始まった昭和16年の12月に病に倒れます。
 そして12月29日に亡くなりました。
 その最後、布団の中から語った言葉が記録されています。
 「この部屋の天井に美しい紫の花が咲いている。医者を呼ぶと花が消えてしまうので、どうか医者は呼ばないでおくれ・・」と。
 きっと幽霊の見えたクマグスですから、(極楽浄土の?)この美しい花々が見えたのでしょうねぇ。
 ・・そして息子の名を二度呼び、息絶えました。

 南方熊楠(ミナカタ・クマグス)、行年75才。
 出世や名誉よりも自分の夢を追い求めた、ある意味、はちゃめちゃで、自分に正直に生きた人の一生でした。 おしまい

コメント一覧

lako 2012年05月31日(木)10時17分 編集・削除

いやー、日本だけの枠で収まらない・・
目に見える世界だけで収まらない・・・
痛快な人物!!
よかったですわー!!
田辺の記念館もいかねば!!!

カンネン亭 2012年05月31日(木)15時05分 編集・削除

是非、行って見てください。
天気がよければ、クマグスが愛した『神島』が見えます。
又、クマグスのお芝居も記念館の中でビデオで見れたと思うのですが。(主演:米倉斉加年のお芝居やったと思う・・)
 ついでに、温泉も入ってゆったりと。