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紙芝居:「滝畑に磨崖仏(まがいぶつ)あり」 (中編)

ファイル 844-2.jpg(現在の岩壁風景)
 郵便局長であった〔夏目庄吉〕さんが、なぜ、滝畑の岩壁に「磨崖仏」を彫ろうと思ったのか?・・その理由ははっきりとは解っていないのです。
 しかし、このような説があります。
 この滝畑には、高野山へと通じる道がありました。
 が、その道幅は狭く、急な崖近くを通らねばなりませんでした。
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 旅人たちはよくそこで足を滑らし、中には亡くなられた方もあったということです。
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 その話を知った〔夏目庄吉〕さんが、旅の無事を祈願する為、「磨崖仏」を彫ろうと決意された・・という事なのです。
 〔庄吉〕さんは、元々『仏教』に造詣が深く、たいへん信心の篤い方だったそうです。
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 大正時代の終わり頃、〔庄吉〕さんは滝畑地区の人々の協力を得て、岩壁近くに立派な足場を組み、磨崖仏製作に取り掛かります。
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 〔庄吉〕さんは毎日、市街地にあるご自宅から、滝畑まで片道10キロの山道を、自転車で漕いだり押したりしながら通い続けられました。
 暑い日もあったでしょう。
 寒い日もあったでしょう。
 が、〔庄吉〕さんは強靭な精神力と体力で、一人滝畑へと走り続けられました。
 又、帰宅後は翌日に備え、道具なども丹念に整備されていたそうです。 つづく