おととい、一年半ぶりに、うちの寺で(檀家さんの)お葬式をした。
今、ほとんどの檀家さんが〔葬儀会館〕でお葬式をする為、本当にうちでするのは久々だった。
亡くなられた方のお家の〔ご近所さん〕と〔葬儀屋さん〕がお寺に入って、式場の準備をいろいろとされるのだが、どちらも(寺でするのが)久々なので、テントを張ったり、ストーブの準備をしたり、スピーカーを取り付けたり、手間取っておられた。
・・でも足の悪い年配の方々は、式場が近い為に「今日は式場まで歩いて行けて有り難いわ~」と言っておられたなぁ。
車に乗らない、いや車を持っていないお年寄りの方にとって、人に頼んで、毎回遠く離れた〔葬式場〕まで、友人の車に乗せてもらって行くのは、いろいろと気兼ねするらしい・・。
でも、お葬式をお寺でしたり、自宅から出したりするのは(その準備から後片付けまで)ほんまに見ていてたいへんな事である。(ご近所の男の方たちは二日間、仕事を休んで準備せねばならないのだから・・。もちろん働く女性も同じ事である。)
おそらく、この(田舎スタイルの)お葬式は、大都会では(ご近所付き合いが希薄な為)不可能だろうと思う・・。うちのような田舎でも、そう遠くは無い未来、不可能になってゆくであろう。
「お葬式を出す」という儀式は、おそらく(近未来まで?)無くならないだろうが、そのスタイルは今、うちのような田舎でも変わろうとしている。
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