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『正月の神さん』と『かさこじぞう』

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 困っているものを助けて、恩返しを受ける話は昔からたくさんある。今回はその中で〔お正月〕がその舞台となるよく似た2つの紙芝居を紹介したい。
1つ目は皆さんよくご存知の『かさこじぞう』〔昔話もの2〕というお話。これは「かさじぞう」ともいうが僕はあえて語呂が優しそうなので「こ」を入れた。
〔あらすじ〕
 貧乏だが、心の優しい老夫婦が主人公のこのお話。・・おじいさんは雪の中、寒そうに立つ六人の〔お地蔵さん〕に売り物の笠をかぶせて帰ってくる。それを怒らず、「善い事をされた」と喜ぶおばあさん。2人は大晦日を空腹のまま・・だが、陽気に歌など唄い年越しをする。
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 その真夜中、笠をかぶったお地蔵さん達がお正月のご馳走をソリに載せて恩返しにやって来る。こうして老夫婦は幸せなお正月を過ごすことができた・・というお話。
・・2つ目は『正月の神さん』〔昔話もの5〕というお話。
 これも貧乏だけど心の優しい老夫婦が主人公。大晦日の雪の晩、この夫婦の家に〔7人のなぞの旅人〕が笠を貸してほしいと訪ねてくる。
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 どうにか家の中を探して、オンボロな笠やカッパは見つけだすが、どうしても1つ足りない。そこでおばあさん、ご祝儀用に取っておいたカッパがあることを思い出し、快くそれを差し出してあげる。それを見て感激し大喜びしながら帰る旅人達。・・やがて1年が経ち、又大晦日の晩がやってくる。
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 あいかわらず貧乏なこの夫婦の元に、突然去年の旅人達がどんちゃん騒ぎをしながら訪ねてくる。実はこの旅人達の正体は〔七福神〕だったのである。七福神はこの夫婦に「去年の恩返しだ!」と言ってありとあらゆるご馳走や小判をプレゼントする。
 そしてこの話、最後は《オチ》がある。
「まだ欲しいものはないか?」と迫る神様。「もういりません」と言うおばあさんだが、一言ぽつんとつぶやいてしまう。「もうちょっと2人が若ければ子供ができたのになぁ・・」と。
 それを聞いて神様は「それなら明日の朝、2人顔合わせて『おめでとうございます!』と挨拶してみよ」と言って帰って行く。
 そして次の朝、2人は言われた通りにしてみると、なんとお互い《17才ぐらいの若者の姿》に変わっていたという・・そんなお話でした。
 この2つの物語を見ておわかりになると思うが、どうやら《最後に幸せになる秘訣》は昔は〔心が底抜けに優しい〕という事と〔貧乏〕である(物欲が少ない)ということがお互い共通しているように思える。又〔陽気〕であることもポイントかな?。
・・この昔話から我々現代人は学ばねばならないことがたくさんある、・・ような気がする。〔人・ものに優しく〕そして、〔足るを知るという事〕。
・・やっぱり今年は無駄遣いをやめて《福袋》買いに行かんとこかな~。でもやっぱり欲しいな~。もう売り切れてるかな?あかん、欲・欲・・一人ごとでした。ちゃんちゃん。