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〔清め塩〕と『イザナキとイザナミの神』

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 日本の成り立ちを記す『古事記』・・・。
僕はなぜ、この紙芝居を作ったのか?!
それは毎回思う、《お葬式》の後に使う〔清め塩〕の疑問からなのだ。
毎度《葬儀屋さん》は、お葬式の後に遺族さんにこう言う。「斎場(焼き場)から帰ったらケガレを払う為に、このお塩を踏んで家の中に入ってくださいよー」と・・。
 僕は思う・・。《どうして〔死〕は穢れ(ケガレ)なのだろうか?》又なぜ《お塩はそのケガレ?というものを払う力があるのだろうか?》と・・。
その答えは『古事記』にあったのだ。・・で、この紙芝居を作って「いっぺん葬儀屋さんに言うたろ!」と思ったのだが、(紙芝居は出来たが)実はまだ言ってない。トホホホ・・。
《あらすじ》〔昔ばなし14〕
昔むかしの大昔・・世界ができた、そもそもの始め。
大神はイザナキとイザナミという夫婦の神を生んだ。お二人は愛し合い日本の国を作られた。・・が、しかし、
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妻のイザナミの神は亡くなられた。夫イザナキの神はその深い悲しみに耐えられず、とうとう〔死者の国〕に行って妻を連れ戻す旅に出られた。・・そして〔死者の国〕についたイザナキは無事、妻に会い一緒に帰ろうと説得する。妻は「〔生者の国〕に帰るには、死者の国の王様の許可がいる」との事を言い、今からお願いしてくるので「決して中を覗かないように・・」と言って奥の部屋に入って行った。
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・・が、我慢できない夫は奥の部屋をついに覗いてしまう。驚いたことになんとそこには、体中が腐りウジ虫の湧いたケガれた妻が横たわっていた。その姿を見られ怒った妻は「私に恥をかかせた!二度とあなたを生者の国に帰すわけにはいかない」と言って鬼達とともに追いかけて来た。必死で逃げる夫は途中〔ぶどう・竹の子・桃〕の三つの食べ物を鬼達に投げつけ無事難を逃れる。
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そしてついにイザナキの神は地上に出ることができ、大岩で〔この世〕と〔あの世〕の境の洞穴を塞いでしまう。悔しがる妻は言う「これから地上の人間の命を毎日千人ずつ奪ってやる」と。すると夫は「そんなことをするなら私は毎日千五百人の人間を生むであろう」と・・。
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そしてイザナキの神は〔死者の国〕のケガレを消す為に海(川という説もある)で身を清めた。・・という所でこの段のお話は終わっている。
 長々と書いてきたが、この海水から〔お塩〕だけが取り出され、清めの道具になっていったのではないかというのだ。
 でも僕は思う・・。なんで、この麗しき夫婦愛のドラマが、サスペンス調に、又オカルト的になっていったのだろうか?『わからん!』の一言に尽きる。
 最後に余談だが、この『古事記』のお話から、三つの昔ばなしが生まれることになる。
一つ目は『つるの恩返し』〔「私の姿を決して見ないで下さい」という部分〕。
二つ目は『三枚のお札』〔三つの果物で難を逃れる場面〕。
そして最後は『桃太郎』〔桃を投げつけ鬼をやっつける場面〕である。いずれも有名なこの昔ばなしのルーツは『古事記』にあったのだ。実はもっと面白い(下ネタ的な)エピソードがあるのだが、それは又機会があれば・・。取りあえず今日の所はここまで。おしまい。