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紙芝居:「歌人 石上露子(いそのかみ・つゆこ)」(その3)

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心を開かぬ露子を心配して、父親は一人の女性家庭教師を雇いました。
 [神山(こうやま)薫]という、その教師はたいへん進歩的な考えを持つ先生でした。
 内向的な露子を、東北や東京などに旅行につれて行き、見聞を広めさせ、新しい文化へと目を開けさせたのです。
 ・・その東京旅行でのこと。
 露子は運命の男性と出会うことになります。
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 その男性の名は[長田(おさだ)正平]という、(今の一橋大学の)学生でした。
 彼は、家庭教師の先生の親戚で、東京まで来た彼女たちの『旅行ガイド』役を引き受けてくれたのです。
 旅先を回りながら、やがて露子と正平は恋に落ちます。
 そして、旅を終えてからも、お互い親しさを増し、翌年には、正平は露子の実家のある大阪[富田林]までやってきます。
 おそらく、露子の家族にきちんと挨拶し、二人の交際を正式に、父親に認めてもらおうと思ったのでしょう。
 が、しかし、この恋には一つの大きな問題がありました。
 つづく