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紙芝居:「修験者 役の小角(おづぬ)」(その3)

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青年になった小角は、仏教に興味を持ち、ひとり山にこもって修行を始めました。 
 それは、仏様の力を身に付け、苦しんだり悩んだりしている人たちを『助けたい!』と思ったからでした。
 そう、小角は正義感が強く、そして優しい青年なのでした。
・・・やがて、小角は奈良の[金峯山(きんぷせん)]連峰(現在の吉野山~山上ヶ岳)にたどり着きました。
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 小角は、そのお山で一心に祈りました。
「私は苦しんでいる人を助けたい。・・どうか仏様!お姿を現され、私の守護仏(ご本尊)になって下さい!」と。
 すると、[お釈迦様]が優しいお顔で現れました。
 そしてお釈迦様は「私は《過去》の過ちを赦す力を持つ[釈迦]じゃ。お前のご本尊になってやろう!」と言われました。
 すると小角は、ゆっくりと首を振り言いました。
「もったいのうございます。・・が、お釈迦様、この乱れた世を正す為、もっと違ったお姿で、守っては頂けないでしょうか?」と言いました。
 すると、お釈迦様は消えて、
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 [千手観音菩薩]が、現われました。
「私は、《現在》の世を守る千手観音。この姿でお前の守護仏になってやろう。」と言われました。
 が、(わがままな(笑))小角は又、首をゆっくり振り言いました。
「もったいのうございます。・・が、もっとお強いお姿で護っては下さいませんでしょうか?」と。
 すると、千手観音は消えました。そして、
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 「私は[弥勒(みろく)菩薩]。《未来》を輝かせる仏じゃ!これでどうじゃ。この姿でお前の守護仏になってやろう。」と、弥勒菩薩が現われ、言われました。
 が、(ぜいたくな(笑い))小角は、又、首を振り言いました。
 「もっと、もっと、厳しいお姿で私を護って下さい!お願い致します!」と(妥協せぬ)小角は言いました。
 「こいつ、しゃあない奴っちゃなあ!」と顔をされたかどうか解りませんが、弥勒菩薩は消えたと思うと・・。
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 ドーンッと、その時大きな雷が落ち、そこに青い肌、逆立つ髪の険しいお顔の[金剛蔵王権現(こんごうざおう・ごんげん)]様が現われたのでした。
 「小角!、お前が求めていたのは、この姿か!このカ強い私を本尊にして、乱れた国と人の心を救うのじゃ!」と、この仏様は言われました。
 「はっはーあ!」と(チオビタドリンクのCМのように)小角は、ひれ伏してこの仏さまを拝みました。
 そして小角は、こののち、桜の木でこの仏様を刻み上げ、お寺を作りおまつりしました。
 そして、今も奈良の吉野の『金峯山寺』内にて、ご本尊として祀られているのです。 つづく