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紙芝居:「悲劇の哲学者 三木清伝」(その6)

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昭和十一年、二二六事件の勃発。
 昭和十六年、太平洋戦争の始まり・・。
 この時期、三木清は日本の思想家として、自分には何が出来るか考えます。
 そして、[軍国主義批判]と[平和を目指した評論活動]を開始しますが、『特高警察』から睨まれる存在となっていきます。
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 そして大学の仕事も辞めて、疎開先で、彼は(最後の仕事となった)『親鸞』の執筆を開始します。
 三木清にとって、哲学の集大成は『親鸞聖人の教え』であったのかもしれません。
 この本の中で彼は、「親鸞の思想の特色は、仏教を人間的にしたところにある。」と述べております。
 おそらく哲学とは、[親鸞聖人]のように、人間らしく真実に生きる事なのだと、(日本国民全体に)述べたかったのかもしれません。
 しかし、この本は完成しませんでした。
 それは執筆の途中に、(特高警察に追われている)共産党の友人を一日匿ったという嫌疑で、警視庁に[治安維持法]違反で逮捕されたからでした。つづく