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紙芝居:「永観、遅し!」(中編)

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そして、永観(えいかん)さまは、禅林寺で『浄土教』の布教をするかたわら、お寺境内に『薬王院(やくおういん)』を設け、病人や、罪を犯した囚人たちの更正にも、力をそそがれました。
 さらに・・、
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 日課として、一日一万遍の念仏を称え、修行を続けられました。
 そして、永保二年(1082)二月十五日、深夜。
 この日も、永観さまは夜を徹して、阿弥陀堂にて、念仏行道を行っておられました。
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 『念仏行道』というのは、ご本尊の阿弥陀像の廻りを、夜を徹して、念仏を称えながら、歩き続けるという厳しい修行です。
(永観)「南無阿弥陀仏、なむあみだぶつ・・。」と、永観さまは、一心に称え、歩き続けておりました。
 堂内は、凍てつく様な寒さです。
 そして、そろそろ、夜明けが近づいて来たとき・・、
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 ふと、永観さまは、前方に何者かの気配を感じました。
 そして、「あっ」と、驚いた永観さま。
 思わず、息を呑んで立ち止まってしまいました。
 そう、前を歩いておられたのは、ご本尊の『阿弥陀』さまだったのですから・・。
 阿弥陀さまは、壇から下りられ、永観さまを先導されておられたのでした。 つづく