このブログに書いている《記録》は編集したもので、本当はもっと長い。
しかも、このタイトルが《青年〔N君〕との会話記録》になっている為、《カット》しているが、実は、N君だけではなく、もう一人〔Sさん〕という、同じ病気を持つおばさんとも仲良くなって毎回、N君との会話が終ったら、Sさんのお部屋にお邪魔してお喋りしている。そして、その会話を記録している。
年頃の男の子を持つ女性〔Sさん〕の闘病生活とその苦悩も壮絶なものなのだが、テーマから反れてしまう為、やはり書かないことにする。・・いつか又、ひょっとすると発表するかもしれない、・・としておこう。
平成9年3月13日の記録
2月は忙しくて病院へは行けなかった。
今日のN君は一生懸命に『日本史』の《坂本竜馬》のことについて(彼は歴史が好きなのだ)喋ってくれるのだが、唾液が飲み込め無い為、バキュームで唾液を吸いながらの会話となり、なかなか話が進まなかった。
今日は僕が、バキュームを口に入れる役をしたし、いつもなら看護師さんに、「頭を右に向けて」とか「手を上にして」とか頼むのだが、今日はそれを僕に頼んだ。微妙な位置の変化、移動は難しかったが、僕に頼んでくれたことは凄くうれしかった。
つづく