「よしっ、蓮如!
それではもう一つ、わしの問いに答えてみよ!」
と、一休さんはもう一通手紙を出しました。
「何っ!又一休さんから手紙が来たと。今度は何と書いて来たか?」と、蓮如上人が封を切ってみるとそこには‥.
『阿弥陀経』の[極楽浄土(ごくらくじょうど)]について、述べられていました。
『極楽は、十万億土(じゅうまんおくど)と説くなれば、足腰立たぬ婆(ババ)は行けまじ』と。
『ふむふむ、極楽浄土は(十万億土と)ものすごく遠すぎて、足腰の弱いご老人には、とても行けないぞ。さぁ、どうする?』と聞いてきたか。
あのトンチ老人め!よし、これがわしの答えじゃ!』と、蓮如上人はすぐに返事を書きました。
つづく