住職のつぼやき[管理用]

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紙芝居:『上田秋成ものがたり』(その3)

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やがて養父が亡くなり、お店の後継ぎとしても、又作家としても、頑張ろうと思っていた時に、秋成にとって大変大きな事件が起きます。
 それは大火事です。
 大阪の堂島で起こった火事は、秋成の店も財産も全て焼き尽くしました。
 全てを無くして、途方に暮れていた秋成一家に、手を差し伸べてくれたのは、例のお稲荷さんの加島神社でした。
 ここの神主さんが、境内の一画を貸して下さり、秋成一家に住まわせてくれたのです。
 ここから秋成の第二の人生が始まります。
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秋成は境内の一画で(数少ない)親友の一人の例の木村蒹葭(けんか)堂に、医薬品の書物を借りて、医者を目指し猛勉強を開始します。
 そして40歳で秋成は、町医者になり医院開業をするのでした。
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 その後、秋成は医術で生活しました。
と、同時に(数少ない)親友の木村蒹葭堂の[煎茶(せんちゃ)]サロンにも参加して、そこで再び作家や俳人達と交流を深めて行くのでした。(蒹葭堂さまさまやねぇ・・)
余談ではありますが、この頃です。
 秋成と国学者の本居宣長との間に、天照大御神の解釈をめぐって、『日の神論争』が起こり、この二人は生涯の論敵となります。
 この頃、秋成は一塊の(町医者)兼町学者、一方、本居宣長は天下の国学者。
 しかし、秋成は自説を曲げず、最後まで戦い抜いたそうです。(やはり、偏屈やなぁ)
つづく
 

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