住職のつぼやき

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紙芝居:『中村與次兵衛と寺ヶ池』(その2)

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江戸時代の初め。
 庄屋の中村與次兵衛(よじべえ)さんは、小さな[寺ヶ池(てらがいけ)]の周りを歩きながら、つぶやきました。
 「あぁ、この池がもっと大きく水が豊富やったら、まわりに水田を仰山作って、お米がいっぱい取れるのになぁ・・。
 このままやと、この村はいつまでも貧乏のままや。なんかエエ方法はないもんか?
 あっそうや、極楽寺のおやじに相談してみよう。」
 與次兵衛さんの父親は、[佑算]という名前に変えて、今近くのお寺のお坊さまになっていました。
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 「親父さま、いやご住職さま、あの池を何とか大きく改築できんもんですかのう・・。」
 「與次兵衛、その方法はたった一つ。あの池にどっかから水路を作って水を仰山運び入れるんや!
 もちろん、今のままやったら池が小さすぎるから、池も広げなあかんわなぁ・・。
 これは大工事になるやろ。お金も人もいる。ご領主さまにも相談せなあかん。大変なこっちゃ・・。
 でもな、仏さまは『一人は何万人が幸せになることを常に願って働かなあかん』と言うてはる。これが自分も幸せになる方法やと・・。又なぁ、反対に何万人はたった一人の幸せの為に力を合わせとも言うてはるんや。
 この考えをしっかりもっとったら、この大工事は絶対成功する!
 これをやれるか?與次兵衛・・。」
「はい、親父様、いやご住職。その心でやってみます!ありがとうございました。」
 與次兵衛は一大決心をしました。 つづく

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