昔むかしの平安時代の話じゃ。
ある時、紀州(今の和歌山県)から山を越え、ひとりの猟師が飼い犬を連れて、泉州(今の大阪府泉佐野市)にやって来た。
それはもちろん、大きな鹿を捕える為の旅だったんじゃ。
猟師は山の奥へ奥へと入って行った。
そして、ついに大きな立派な鹿を見つけたんじゃ。
鹿はこちらに気づかず、崖の上でじっと空を見ていた。
「おお、やっとの事で幻の大鹿を見つけたぞ!」と、猟師はつぶやいた。
猟師はそっと弦を張り詰めて、その矢を放とうとした時、
突然、「ワンワン、ワンワン!」と飼い犬が鳴き始めたんじゃ。
(令和の泉佐野市・犬鳴山)
つづく
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紙芝居:『泉州・犬鳴山義犬伝説』(その1)
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