住職のつぼやき[管理用]

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紙芝居:『ダルマ大師』(その6)

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ダルマが、少林寺で壁を見続け坐禅をつづける修行に入ってから、9年が経ちました。(これを「面壁九年(めんぺきくねん)」と言います。・・しかしなんで10年でなく9年なんでしょう?・・中途半端やなぁ、9という数字に意味があったんやろか?)
 まぁそれはエエとして・・、それは過酷な修行でした。
「本来の禅の行とは、こういうものだ!」と言わんかのように、目を開いて壁を見続け、座り続けました。
この時の修行の為に、ダルマはまぶたを自分で切り、眠気を覚ましたとか、又、座り続けた為、手足が朽ちたとかいう伝説が生まれました。(これがダルマ人形のモデルとなります。)
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 そして、9年間の坐禅修行を終えた時・・ダルマには、その真摯な姿を見て弟子入りを希望するたくさんの弟子たちが増えておりました。
 ダルマはその者たちの弟子入りを許し、多くの立派な弟子たちを育ててゆくのでした。
 ところで、ダルマの教えの一つに『以心伝心(いしんでんしん)』というものがあります。これは即ち、正しい心を言葉を使うことなく、そのまま相手の心に伝える、という意味です。難しいですよね。
 又、『不立文字(ふりゅうもんじ)』という教えもあり、これも言葉や理屈で仏法を、伝えるのでは無く、体験によって伝えるというものだそうです。
 これらの教えは、坐禅修行の体験から学ばねばわからないものなのでしょうね。つづく

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