又、金子みすゞには、宗教的視点で、宇宙と生命とを捉えたような、次のような詩があります。
『蜂(はち)と神さま』(「金子みすゞ全集・Ⅱ」より)
「蜂は お花の中に、
お花は お庭の中に、
お庭は 土塀の中に、
土塀は 町の中に、
町は 日本の中に、
日本は 世界の中に、
世界は 神さまの中に、
そうして そうして、
神様は
小っちゃな 蜂の中に。」
・・余談ですが、後年、前ローマ法王が、この詩を読まれた時、「我々の何万人の神父によっても、これだけ判りやすく、明快に(お説教)を伝えはきれない。」と、涙を流して、感想を述べられたそうです。
つづく
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紙芝居:「金子みすゞと仏さま」(その8)
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