昨日は、「特養老人ホーム白寿苑」の法話会の日。
先月の初旬にテレビの撮影があって、その後放映があり、今日が、あれから一か月後の「法話会」である。
今日は、先月と違って、ギャラリー(見学者)が少ない。(そんなもんやろ・・と思う)
でも、入所者の皆さんの顔ぶれは前と変わず盛況である。
今日も、紙芝居の後、先月の撮影の話で盛り上がった。
「私はテレビに映ってませんでしたでぇ」。
「そらそうやろ、あんたの席はテレビに映ったらあかん人の席やってんから」とか。
そう、老人ホームでは顔を映しては困るという人がおられるのだ。
だから、初めからそんな人の席を作っていたのである。
この方は、テレビに映ろうと思っていたのに、間違ってここに座ってしまったのだ。(笑)
だから、結局放送では、半分ほどの方しか映らなかった。(これも仕方がないなぁ)
でも、こんな人もあった。
「私、『いつもの服で良いから』と職員さんに言われたので、パジャマ姿で映ってましてんよ。・・住職さんに恥かかせたんと違うかと思って、悪くて悪くて・・。ほんますんません。(そんなことは何も気にしてませんよ。)・・でも、偶然、その姿をテレビで見た娘が、あれから施設に訪ねて来てくれるようになって、うれしかったわぁ」とか。
あの後、いろんなドラマがあったようである。
又、こんな人もあった。
「私は、坊さんというたら、お葬式か法事の時以外は、法話なんかしないとずっと思ってました。・・でも、ここの施設に入って、毎月、葬式でもないのに、坊さんが解りやすく法話してくださるから、ほんま嬉しいんです。院主さんみたいな坊さんが増えたら、世の中もっと良くなると思いますで。・・こんなん、今日初めて言いますねんで。」と、言って下さった女性があり、これも照れくさいやら嬉しいやらだった。
ほんま、人数は少ないが、皆さんが発言をされ、盛り上がった法話会であった。合掌