住職のつぼやき[管理用]

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ノンフィクション児童文学『犬たちをおくる日』を読んで

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 先々週、(犬が大好きの)お寺のある檀家(信徒)さんから、「住職さんに是非、読んでもらいたい。・・そして願わくば、『紙芝居』にして子供たちに演じて欲しい」と、一冊のご本(児童書)を預かった。
 本の題名は『犬たちをおくる日 ~この命、灰になるために生れてきたんじゃない』という。
 児童文学作家の〔今西乃子〕先生が書かれたノンフィクション文学である。
 こんなお話である。(本のカバーから抜粋)
 『(お話の舞台は)愛媛県動物愛護センター。犬たちの命を救うため、日々奮闘する職員の日常を追いながら、「命」とは何なのか、その重さを考えるノンフィクション』とある。
 これだけでは、内容がまだ少し解りづらいと思うので、もう少しだけ本から抜粋させてもらう。
 『・・動物愛護センターの業務は、主に二つある。
 ひとつは、飼えなくなった犬・ねこの引き取りや、野犬や迷い犬の収容、処分。これを「管理業務」という。
 もう一つは、犬・ねこを飼っている人、又、これから飼いたいと思う人への相談やアドバイス。そして、センターにいる犬・ねこの譲渡会など。これを「愛護業務」という。
 つまり、センターでは「犬・ねこを(殺)処分する仕事」と「犬・ねこを大切にかわいがろうと呼びかける」(相反すると思われるが、実は根っこでつながっている)二つの仕事を行っているのである。』
 まだこの文章だけでは説明不足だ。・・で、もうちょっとだけ書かせてもらう。
 『・・捨てられた動物たちのことを誠心誠意想い、そして接し、自らの仕事に高い志と誇りを持ち、「捨てられる命を一頭でも減らす世界を実現したい!」と、日々奮闘される職員さん達の業務を読み追いながら、皆が『命』の尊厳について考てみようと問いかける素晴らしい内容の文学なのである。・・この本は!(こんなに深い話なのに、児童文学なのです。でもやはり、これは子供たちに読ませたい、と思う。)』
 で、僕はこのお借りしたご本を一日で読み、『是非、紙芝居化したい!』と思った。(やはり、宗教(命の)教育とも、根本のところでは、つながっていると感じたからだ。)
 で、で、紙芝居にするには、あまりにもドキュメンタリーな内容なので、著作権が必ず生じてくると思った。それで、まずは『愛媛県動物愛護センター』に連絡を入れた。
 すると親切丁寧にファックスで、作者の『今西乃子』先生のメールアドレスを教えて頂き、「うちはOKです。そしてもし、紙芝居化することが出来たら、うちにも一巻コピーして下さい。お客さまにさせてもらいたい」とおっしゃって頂けた。
 それで、今度は『今西』先生に(ちゃんと趣旨を説明して)メールさせて頂いたら、またまた親切丁寧に、OKのお返事を頂き、又、先生自らが《金の星》出版社の担当の方に連絡を取ってくださり、了承頂けた。
 ありがたい話である。
 が、問題はここからで、この深い深い深いお話をどのようにして、わずか12枚ほどの紙芝居にするか。・・それが問題なのである。
 まぁ、とにかく一度、愛媛県の動物愛護センターに(見学をさせてもらいに)行って来なければならないだろう。・・まずはそこからだ。完成は今年の後半ぐらいになるだろうと思う。・・これだけのご好意を戴いたので、しっかり私も取材して作りたいと思う。
 今から身が引き締まる想いだ。

コメント一覧

lako 2012年03月20日(火)13時10分 編集・削除

これまた、新しい課題を得たんですなぁ!!
しかし、次次と来るご住職への指令!?
それだけ、選ばれた人であるんでしょうねぇ!ますますのご活躍を期待しています!
体調に気をつけてくださいませ!!

カンネン亭 2012年03月20日(火)20時07分 編集・削除

らこはん

課題?指令?、なんかスパイ大作戦みたいやなぁ。
・・いや今、ミッション・インポッシブルって、言うんやったっけ。

愛子 2012年03月22日(木)23時42分 編集・削除

うちもいただいたチラシを長男が学校へ持って行って
先生に見ていただくと言ってました。

ありがとうございます。

カンネン亭 2012年03月23日(金)10時52分 編集・削除

愛子さん

そのちらしが、志あるたくさんの人に、見て頂ければ幸いです。
いずれ、ブログでも紹介したいと思ってます。

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